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 指定種別 : 国指定 史跡 
 指定時期 : 昭和9年5月1日 
 所在地 : 泉崎村泉崎字白石山1-8 
 所有者 : 泉崎村 

泉崎横穴(いずみざきよこあな)は、今から約1,400年前につくられた横穴墓(よこあなぼ)です。
昭和8年に道路工事をしているとき偶然に発見されました。
横穴墓は当時7つ発見されましたが、その内の一つ横穴墓内部に赤い顔料で絵画が描かれていることがわかりました。

絵画の内容は,人物や馬などの動物、渦巻きなどの幾何学模様(きかがくもよう)で,横穴墓の玄室(げんしつ)と呼ばれる部屋の壁面や天井など、いたる所に描かれています。このような古墳時代の古墳や横穴墓に描かれた絵画のことを装飾古墳(そうしょくこふん)といいます。

発見された当時、東北地方での装飾古墳の発見は初めてのことで、大々的に報道され話題を集めました。
他の横穴墓は無くなってしまいましたが、この絵画が描かれた横穴墓は国史跡として保存されることになりました。


横穴墓(よこあなぼ)とは?

古墳時代は、その名のとおり特長は前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)を代表とした古墳がつくられた時代です。しかし、時代の終わりに近づくにつれて大型の古墳は小型化していき、古墳につくられる横穴式石室(よこあなしきせきしつ)という遺体を埋葬する部屋の形をまねしてつくられる、横穴墓がつくられるようになります。

横穴墓は岩肌が露出した自然の岩盤(がんばん)を掘ってつくられています。泉崎村をはじめとした白河地方は凝灰岩(ぎょうかいがん)という比較的加工しやすい岩が地盤となっている場所が多く古墳時代の終わりに横穴墓が数多くつくられました。
 
 
古墳の横穴式石室模式図



横穴墓の模式図(参考:中田横穴)
 
古墳と横穴墓に埋葬される人

古墳は墳丘とよばれる山をつくってから埋葬する部分をつくる大変な労力がいるお墓です。当然、豪族の王や家族のように権力のある人たちにしかつくれません。
一方、横穴墓は自然の岩盤をくりぬいてつくるので、古墳ほどの労力を必要としませんし、短期間に数十〜数百基がつくられていることから王の家来や有力者のお墓と考えられています。

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